【実演】3DCGホログラムの制作工程を解説:恐竜の世界を立体映像で再現してみた!
イベントや展示会用に使うホログラムコンテンツの制作を依頼したいけど、どんな手順で制作するんだろう?制作フローと依頼に必要なものを知りたい。
本記事を読むと分かること
- 3DCGホログラム制作依頼で何が必要か分かる
- 3DCGホログラムの制作フローが分かる
突然ですが、この恐竜が出現する映像は何でできていると思いますか?
何もないところから恐竜が現れて消えたり、ロゴが浮かび上がってくるなど不思議な映像ですよね。
実はこの映像は「3DCGホログラム」の技術を用いて恐竜の世界を制作したコンテンツです。
では、このホログラムのコンテンツはどうやって作られているのでしょうか?
本記事ではこの3DCGホログラムで再現された恐竜がどのようにして作られているのか実演を交えながら解説します。
ホログラムコンテンツにはどんな映像表現の種類や機材、映像素材が必要かを順を追って解説するので、制作フローを知りたい方は是非参考にしてみてください。
下記動画でも本記事の内容を簡単に解説しています。
テキストよりも動画派!という方は是非こちらも参考にしてみてください。
3DCGホログラムの制作に必要なものは?映像データ・機材・備品など
3DCGホログラムコンテンツの制作に必要なものは大きく3つです。
- 3Dデータ
- 3DCGホログラムディスプレイ
- 装飾・ジオラマ
順番に解説していきます。
1:3Dデータ
今回は3DCGホログラムで使われることが多い3Dデータの用意について解説します。
実際に3Dデータを用意する方法は大きく分けて3つです。
- ①:3DのCADデータ
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CADデータとは実際の製品を作るときの設計用の3Dデータです。CADデータがあるとコストが抑えられます。
なおCADデータは形状のみの場合がほとんどですので、ご提供後に、色や光沢感などの質感設定、ホログラムの表現にあわせたCGの見栄えの調整を行います。
- ②:3Dスキャン
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3Dスキャンとは、カメラやセンサーを使って物体を計測して、3Dデータを作成する方法です。
ただし、何でもスキャンできるという訳ではなくいくつか制限があります。
形がしっかりした工業製品などにはあまり推奨できませんが、場合によっては短時間で3D化が出来ます。
- ③:モデリング
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3DCGデザイナーに写真やデザイン画から制作してもらう方法です。
初期コストは掛かりますが、一度制作すればCG動画を作ったり、自社のWebサイトで利用するなど、様々なコンテンツに活用できます。
また、ARやメタバースに対応した軽量版データへの転用も可能です。
その他には写真を表示させたい場合は「jpegデータ」、立体的なロゴを表示させる場合は「aiデータ」など、コンテンツとして表示させる内容に応じて3DCG以外のデータも必要になってきます。
2:3DCGホログラムディスプレイ
3DCGホログラムの映像を映し出す機材が3DCGホログラムディスプレイです。
ここでは例として、4つの3DCGホログラムディスプレイをご紹介します。
- ①:23インチ 3画面タイプ
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23インチ 3画面タイプ
映像を三方向から閲覧が可能。
一方向あたりの映像領域は狭いため、比較的小さいオブジェクトの表現に最適。 - ②:23インチ 1画面タイプ
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23インチ 1画面タイプ
正面一方向からの閲覧が可能。
三画面タイプと異なり、23インチすべての映像領域を広く使えます。 - ③:42.5インチ
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42.5インチ 1画面タイプ
移動可能なタイプの中で二番目に大きい筐体。
十分な映像領域でどんな表現も可能なため、幅広い演出を再現できます。 - ④:55インチ 1画面タイプ
-
移動可能なタイプで一番大きいサイズ。
インパクトを残したい演出におすすめ。
この他にも、人物やファッション関連向けの縦型の機材や、人の実寸での映像表現も可能な等身大サイズの機材もあります。
目的や用途に合わせた機材を使って3DCGホログラムの映像を制作していくことが重要です。
<<3DCGホログラムディスプレイについてさらに詳しく知りたい方はこちら
3:装飾・ジオラマ
3DCGホログラムのコンテンツは、実際の展示物とCGの映像を重ねることで立体感と没入感が生まれます。
そのため、3DCGホログラムディスプレイの中に装飾やジオラマを追加して奥行きを出すことで、より目を引くコンテンツを制作できます。
ジオラマがメインにならず、3DCGホログラムの映像表現を補完するように制作するところがポイントです。
以上の大きく3つが3DCGホログラムの制作に必要なものでした。
続いて、3Dデータ、3DCGホログラムディスプレイ、ジオラマを使って実際に3DCGホログラムの制作工程を実演しながら解説していきます。
3DCGホログラムの制作工程:実演を踏まえながら解説!
今回制作するホログラムコンテンツのテーマは「恐竜の世界」です。
ホログラムで再現した恐竜の映像とジオラマを組み合わせることで恐竜時代の世界観を再現します。
今回は以下の5つの工程でホログラムコンテンツを制作していきます。
制作フロー
- 映像演出を決める
- 機材を選定する
- 使用データを準備する
- 映像を制作する
- 装飾・ジオラマを筐体に設置する
順番に解説していきます。
1:映像演出を決める
まず初めに、ホログラムコンテンツの映像演出を考えます。
投影する映像パターンは主に以下の3点です。
1:3DCGの映像
2:説明文などのテキストやロゴ
3:エフェクト(炎.水.光など)
もちろん、これらの映像パターンを組み合わせるという演出も可能です。
今回作るホログラムコンテンツは筐体内にジオラマを設置し、そこに恐竜の映像を重ねるという演出にすることにしました。
できるだけリアルで、まるでそこに恐竜がいるかのような演出を目指していきます。
2:機材(3DCGホログラムディスプレイ)を選定する
次に映像を映し出す3DCGホログラムディスプレイの機材を選定します。
機材を選定する際は、映像の演出や設置場所、コストを吟味してシーンや目的に応じた最適な機材を選ぶのがポイントです。
今回は23インチ 1画面タイプの3DCGホログラムディスプレイを使用します。
23インチ.1画面タイプの機材は、一方向からの視認性が高く、実際の展示物と3DCGホログラムの映像の組み合わせに最適です。
今回は恐竜の世界を再現したジオラマにホログラムの映像を重ねるので、こちらの機材を選定しました。
3:使用データを準備する
演出と機材の方向性が決まったら、いよいよ映像素材の準備に取り掛かります。
今回は恐竜の3DCGのデータやエフェクトをいくつか用意しました。
ただ恐竜を映すだけでなく、映像やエフェクトの組み合わせによって奥行きのある立体的な演出を目指します。
4:映像を制作する
用意した3Dデータをもとに、アニメーションやエフェクト、説明文のテキストをつけてホログラムの映像を制作していきます。
今回は、何体かの恐竜を組み合わせた映像や浮遊感のあるロゴアニメーションなどを制作します。
映像制作がある程度進んできたら、実機に映像を映してテストしながら微調整を加えます。
投影時の大事なポイントは”黒い部分が透明に見える”という事です。これによって、浮遊しているような表現が可能になります。
逆に言うと、黒い色の物は透明化してしまうので、恐竜やエフェクトの部分は少し明るくするなど工夫を行います。
映像表示領域のほとんどが埋まるような表現や、文字や説明的な表現が多すぎると立体感が損なわれるので、注意が必要です。
5:装飾・ジオラマを筐体内に設置する
今回は、恐竜の世界をイメージしたジオラマを制作しました。
制作したジオラマを3DCGホログラムディスプレイの筐体内に配置します。
設置後、再度実機での見え方や、ジオラマと恐竜の接地面の調整、映像の明るさなども細かく調整していきます。
また、3DCGホログラムディスプレイの設置場所については、屋内の少し暗いところだと綺麗に見えるのでおすすめです。
明るい場所でも映像が全く見えなくなるという状況はほとんどありませんが、直接日光が当たるような場所での設置はおすすめできません。
3DCGホログラムを導入するときは、周りの環境にも考慮して設置場所や映像を制作していきます。
以上5つの工程が3DCGホログラムコンテンツの制作フローでした。
3DCGホログラムコンテンツの制作に関してよくある質問
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まとめ.3DCGホログラムは目的に合ったコンテンツ制作が大事!
今回は実際にホログラムコンテンツの制作を紹介しながら、一連の流れを解説しました。
本記事の簡単な振り返りです。
3DCGホログラムの制作に必要なもの
- 3Dデータ
- 3DCGホログラムディスプレイ
- 装飾・ジオラマ
3DCGホログラムの制作フロー
- 映像演出を決める
- 機材を選定する
- 使用データを準備する
- 映像を制作する
- 装飾・ジオラマを筐体内に設置する
3DCGホログラムのコンテンツは、目的に合った機材を選びその機材に合った映像を制作することで不思議な立体感を演出することができます。
弊社では、コンテンツの企画から機材の選定、中身の映像から納品(設置)まで一括でご対応します。
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