映像が浮かび上がる!3DCGホログラムディスプレイとは?種類や仕組み、活用事例を解説
3DCGホログラムディスプレイって何だろう?ホログラムみたいな表現ができるみたいだけど、どんな活用法があるのかな?
こんな疑問・悩みにお答えします!
本記事を読めば分かること
- 3DCGホログラムディスプレイとは何か
- 3DCGホログラムディスプレイを活用するメリット
- 3DCGホログラムディスプレイの事例と活用法
まず、こちらの動画をご覧ください。
スマートフォンからヘッドフォンが飛び出してくる不思議な演出ですよね。「まるでホログラムみたい!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この技術は正式にはホログラムではなく「3DCGホログラムディスプレイ」と「特殊な映像技術」を組み合わせて作られた疑似ホログラムです。
この記事では、疑似ホログラム表現を可能にする3DCGホログラムディスプレイの種類や仕組み、事例をもとにその活用方法を紹介していきます。
監修.株式会社ニシカワ ネクスメディア事業部
3DCGを駆使したデジタルコンテンツを主軸にホログラムやムービー、XRなど多彩なクリエイティブやプロモーションを支援
3DCGホログラムディスプレイとは?映像が浮かび上がる仕組みを解説
3DCGホログラムディスプレイとは、「ペッパーズゴースト」という技術を利用し、「擬似ホログラム」表現を行うディスプレイ装置です。
ペッパーズゴーストとは、劇場などでよく使われる視覚トリックの一つで、「ミラーガラス」と呼ばれる特殊なコーティングガラスに映像を反射させることで空中に浮かぶような映像を映し出しています。
映像が浮かび上がる仕組み
冒頭の動画では、何もない空間にヘッドフォンや文字が飛び出しているように見えますが、実はスマートフォンの手前に「ミラーガラス」が設置してあり、上部のモニターから流した映像を反射させた虚像がスマートフォン上に重なったように見えています。
「ミラーガラス」にはガラスのように透明に見えるけれど光を反射する特殊な性質があります。
そのため、モニターの映像で明るい部分(ヘッドフォンや文字)は、「ミラーガラス」に反射して虚像として空間上に定位して見えますが、映像の黒い部分は反射する光の要素がないので筐体の奥が透けて見えます。
スマートフォンからヘッドフォンが浮かび上がるという現実ではありえない状況は、筐体内のスマートフォン(実物)と、ガラスに反射し筐体内に虚像として定位して見える映像が重なることで起こる演出です。
3DCGホログラムディスプレイ5選:機材の種類とそれぞれの特徴を紹介!
3DCGホログラムディスプレイにはどんな種類があるのでしょうか。
ここでは、例として5つの機材とそれぞれの特徴について紹介します。
- 23インチ.1画面タイプ
- 23インチ.3画面タイプ
- 55インチ.1面タイプ
- 42.5インチ.1面縦型タイプ
- 等身大縦型タイプ
23インチ.1面タイプ
こちらは正面のミラーガラスに映像を反射させて見せる1面タイプの3DCGホログラムディスプレイ。
一方向からの視認性が高く、実際の展示物と3DCGホログラムの映像の組み合わせに最適です。
23インチ.3面タイプ
こちらは、正面と両サイド3面に映像を反射させる3面タイプの3DCGホログラムディスプレイ。
3面タイプの特徴は両サイドを含めた3方向から映像を見ることができる視野角の広さです。
展示会や博物館など人が密集しやすい場所でも、見る角度や方向が限定されず、一度に多くの人に商品や展示物を見せることができる利点があります。
55インチ.1面タイプ
こちらは55インチの大型3DCGホログラムディスプレイで、1面タイプでは最大サイズ。
映像領域が広いので、筐体内に大きな商品を設置したり、ジオラマで空間内の世界観を作り上げたり、よりダイナミックでインパクトのある演出を考えることができます。
42.5インチ.1面縦型タイプ
こちらは、縦に長いコンテンツの表現に適した1面縦型タイプの3DCGホログラムディスプレイ。
縦に長い大きなミラーで、物体だけではなく、人物やファッションの表現にも最適です。
等身大縦型タイプ
人の実寸に近い人物やファッションの表現を可能にするのが等身大の3DCGホログラムディスプレイ。
映像の横に並ぶこともできるため、人気アニメのキャラクターや有名人と一緒にいるような映像が撮れたり、ファンイベントの撮影会などでも面白いプロモーション施策ができそうですよね。
3DCGホログラムディスプレイを活用するメリットとは
ここでは、3DCGホログラムディスプレイを活用するメリットを解説します。
- 注目を集めやすい
- 実物がある空間に映像を重ねて情報を拡張できる
- CADデータを再活用してコンテンツを作り出せる
注目を集めやすい
3DCGホログラムディスプレイは、空中に物体が浮いているような演出が特徴的です。
例えば、展示会の会場内にあるブースで企業のロゴや製品が浮いているように見えるディスプレイがあると、現実ではありえない光景に思わず「なんだろう?」、「どうなっているんだろう?」と目に留まるのではないでしょうか。
空中に映像が浮かび上がるという摩訶不思議な演出は、一見しただけでインパクトがあり注目を集めやすいというのがメリットと言えるでしょう。
実物に映像を重ね合わせて情報を拡張できる
実際のモノに対して映像を重ね合わせて情報を拡張できるのも大きなメリットです。
3DCG映像だけでも空中に浮かんでいる不思議な演出が可能ですが、実物に対してエフェクトやテキスト情報などを重ねることで、より分かりやすく興味を引く見せ方ができます。
また、筐体内にジオラマで空間を作り様々なオブジェクトや人物、キャラクターを出現させるなど世界観を作りこんだ演出も可能です。
映像だけで表現するのではなく、実物×映像でより面白い不思議な見せ方ができます。
CADデータを再活用してコンテンツを作り出せる
3DCGホログラムディスプレイの映像は、製品を作る際の3DCADデータを活用して制作することもできます。
例えば、時計メーカーなら、時計の設計用3DCADデータを3DCGに加工して、リアルな疑似ホログラムとして展示会や店頭などに展示できますね。
ゼロからCGコンテンツを制作するよりもコストが抑えられるため、費用を抑えて自社に眠っている3DCADデータを近未来的な新しいコンテンツとして再活用できるのも大きなメリットです。
3DCGホログラムディスプレイの活用事例5選:事例から活用方法を学ぼう!
3DCGホログラムディスプレイにはどんな活用方法があるのでしょうか。
ここでは5つの事例から3DCGホログラムディスプレイの活用方法を紹介します。
展示会での活用事例 オムロン株式会社様
42.5インチの3DCGホログラムディスプレイを使い、複数製品をホログラム表現で展示した事例です。
オムロン株式会社様は、京都府京都市に本社を置く大手電気機器メーカーで製品を3DCGホログラムとして表現しました。
大型の3DCGホログラムディスプレイで目を引くだけでなく、実物の展示だけでは伝わりにくい精密機器の説明もテキスト情報で映し出すことで、一目で分かりやすく製品紹介ができています。
また、一つのディスプレイで複数の製品を展示させられるため、展示ブースの限られたスペースを有効活用できました。
細かい文字情報なども見えづらさを感じずに分かりやすく伝えられるのは、大型の3DCGホログラムディスプレイの大きな利点と言えるでしょう。
エントランス・ラウンジでの活用事例
こちらは、会社のラウンジ(エントランス)で3DCGホログラムディスプレイを活用した事例です。
「会社の顔」とも言われるオフィスエントランスは、企業の第一印象・企業イメージを決める重要な役割を担っています。
パっと目を引く3DCGホログラムディスプレイで立体的な会社のロゴやブランドムービーを映し出せば、訪問したお客様へ企業イメージをより印象付けることができるでしょう。
ライブ演出での活用事例
こちらは、3DCGホログラムディスプレイではありませんが、同じ仕組みの「ペッパーズゴースト技術」を応用したライブ事例です。
動画に映る2人のミュージシャンはホログラムで投影された虚像で、別のスタジオで演奏しているミュージシャンをあたかもステージ上でライブが行われているかのように演出しています。
感染抑制で行動が制限される中でもツアーなどをせず、場所も選ばないで世界中のどこからでもライブを開催できます。
全国同時開催のライブも夢じゃありませんね。
タッチパネル操作を連携させた3DCGホログラムディスプレイの活用事例
こちらは、3DCGホログラムディスプレイにタッチパネル操作を連携させ、映像コンテンツを切り替えられるようにした活用事例です。
製造設備紹介のコンテンツでは、 生産ライン全体の大きなシステム構造を表示した状態から、 タッチパネル操作で4つのシステムパーツごとの動作を紹介。そして、詳細説明は手元のタッチパネルに集約することでコンテンツを選んでみることができます。
展示会などで自社製品を展示するとき、「ブースの広さが足りない」や「会場への搬入が難しい」といったケースも珍しくないはず。
ホログラム的な表現なら、実物の展示と近い形で製品を空間に展示できるため、複数商品のPRや大きな製品の展示にも最適です。
また、コンテンツを切り替えながら製品を説明できるため、営業のサポートツールとしても活用できる事例となっています。
ジェスチャー操作ができる3DCGホログラムディスプレイの活用事例
3DCGホログラムディスプレイに連結させたセンサーで手のジャスチャーを認識させ、3DCGを操作できるようした事例です。
手の位置を前後に動かしての拡大縮小や、上下左右に動かして映像を360度自由に回転させるなど、非接触のままオブジェクトの感覚的操作ができます。
展示会や店頭などで、手の届かない棚上などにある大きくて重いものや、手に取りづらい商品を手軽に確認できるディスプレイとしての活用も期待できそうです。
3DCGホログラムディスプレイを実際に体験してみよう!
ここまでで3DCGホログラムディスプレイに興味を持ち、実際に見て体験してみたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方は3DCGホログラムディスプレイを実際に体験できる都内最大のショールームMG CAMPがおすすめです。
MG CAMPでは、3DCGホログラムディスプレイはもちろん、透過型LEDディスプレイや非接触コンテンツなど、最新のデジタル機器やコンテンツを体験できます。
画像や動画だけでは伝わり切らない3DCGホログラムの立体感や臨場感を体感して、より活用イメージを膨らませていただけます。
完全予約制で個別案内可能ですので、下記よりお気軽にお問い合わせください。
最後に
デジタルサイネージの単純な平面的映像とは異なり、今までになかった新しい表現手法として3DCホログラムディスプレイは様々な場面で活用が期待できるでしょう。
また、空中に物体が浮かんでいるホログラム的な見せ方で目を引くかつ、インパクトのある演出には中身のコンテンツが必要不可欠です。
販促アカデミーを運営している「株式会社ニシカワ」では、3DCGホログラムディスプレイはもちろん、中身のコンテンツ(映像)の制作までワンストップで提供しています。
3DCGホログラムディスディスプレイの導入をご検討されている方はお気軽にこちらからお問い合わせください。
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